バニスタ!について「軽い」と表現しましたが、良い意味でも悪い意味でも「軽いサウンド」で思い浮かべるのは「ユーロ・ビート」
バブリーなサウンドであり、第二次?ブームでは「パラパラ」と共に流行したせいか、そういうイメージがついてしまっているのかもしれません。
しかし、ユーロ・ビートはそういうサウンドばかりではありません。
今回紹介したいのはDivine(ディヴァイン)の「You Think You're a Man(ユー・シンク・ユアー・ア・マン)」
以前に書いていたブログでも記事を書いたことがあったんですが、再び。
この方、男性ですXD
マツコ・デラックスを彷彿させるその容姿(Divineの方が先輩だけど)、どぎついメイク、そして・・・、彼が1972年に俳優として出演した「ピンク・フラミンゴ」という映画のワン・シーンでは、犬の糞を口にし、このことが度々話題になっていました。
しかし彼自身はこのキャラに不満を持っていて、後々の映画では普通の役で出演したり、インタヴュー番組などではスーツにノーメイクといういでたちで出演することが多く、ステージのDivineとそうでない彼は別物と使い分けていた印象があります。
彼が1984年に発表した「You Think You're a Man」は、後にデッド・オア・アライヴやカイリー・ミノーグ、リック・アストリーやバナナラマをプロデュースすることになる「ストック・エイトキン・ウォーターマン」によるプロデュースの曲。
彼らの曲はユーロ・ビート・ブームの火付け役として日本でも大ヒットし、80年代半ばから90年代初頭くらいまで立て続けにヒット曲が生まれていました。
先ほども書きましたが、ユーロ・ビートというともっと明るいというか、ちょっと軽い印象なんだけど、この曲は世界観もアレンジも、やや重厚な印象があり、サウンド的にもとても1984年の作品とは思えません。
1984年といえば、日本ではアイドル全盛期。チェッカーズや一世風靡セピア、松田聖子、中森明菜、小泉今日子なんかが流行ってた時期ですね。
そんな時期に海外ではこんな人物が、こんなサウンドに乗ってクラブ(ディスコ)ツアーを行っていたなんて驚きでありんす。
なんか知んないけど、カッコ良いんですわ。
・・・なお彼は1988年、睡眠中に心臓発作をおこしそのまま帰らぬ人となってしまいました。
このサウンドは「Divine」の名の通り、まさに俺の中では「神」がかり的なサウンドです。
↓どうぞ召し上がれ(笑)